パクチーの芳香成分は幸せ効果があるのでしょうか

今日もしたことはぱっと見いつもと同じです。小さな畑に行き、野菜の世話(本人はそう思っていますが、実際お世話できているかはナゾ)、草刈り、収穫。帰った後は採った野菜を洗ったり、食べられる部分とそうでないところを分けたり。そういえば今日喋った相手、Kiko と畑の大家さんと猫達と野菜だけだ~!

まあ、これ以上ないくらい地味な生活ですよ。今日は暑くて日焼けもしたし、ヘロヘロになったし、汗臭いし…。

でもですね、今日収穫したパクチーの葉を取りながら(花が咲いちゃってね…)思いました。そういえばわたし、これまで生きてきた中で今が一番幸せかも。

自分でもちょっと驚きました。なんで?!この地味な1日のどこに幸せ要素ある?今日稼いだ現金、ゼロ円。手に入ったものは畑のピーマン1個、ナス1個、青唐辛子6個、レタスの間引き菜ちょっぴりとそれからとうが立ったパクチー2株。

少し考えて、謎が解けました。したいことをしているからだと思います。

例えば、生活のためには現金がいる、だからそのためにまず働いて、余った時間でしたいことをしよう。このライフスタイルを選択する人が大部分だと思います。わたしもつい最近までそうでした。でもこの1ヶ月少々、初めて仕事を断り自由な時間を作り、したいことをしています。家族といることもそう。畑に行くこともそう。帰ってから畑の恵みに感謝しつつ、下処理をしたり保存食にしたりもそう。あ、このブログもそうです。

3年少々と短いフリーランス生活ですが、これまでも1ヶ月くらい仕事が切れることはざらにありました。会社員の皆さんから見たら(昔の自分から見ても)羨望の、「ロングバケーション」がある生活です。

でも、いつも不安があってロングバケーションを満喫できていなかった気がします。もし先の仕事がない状態なら当然「わたしこのまま一生仕事来ないんじゃ…」と不安だし、例えば1ヶ月先の仕事が決まっている状態でも、「早く仕事の準備(通訳する分野の勉強や下調べ)始めなきゃ」「次の仕事も難しそう、わたしでできるんだろうか」と不安になります。

せっかく1ヶ月も自由になる時間があっても、気分的には「あろうとなかろうと、とにかく次の仕事の心配をする時間」になってしまっていました。だから、「今度時間があるときにあれもこれもしよう」と忙しい時思っていたことも、結局しないまま時間切れになっていました。もったいないですね。

そういえば今回のこのロングバケーションが、初めて主体的に「出張を伴うお仕事を減らそう」と決めて、自分で作ったお休み期間です。毎日したいことをし、毎日色々な気づきがあります。あることを知ると、その次のことが知りたくなり、どんどん学ぶ意欲がわいてきます。仕事やなりわいって本来こういう始まり方をするものなのではないか、とも思います。

誰に評価されるわけでもなく、対価が発生するわけでもない、でもしたいと思えることをまずしてみる。この最初の一歩をしてみる時間を作れたこと、そうできた状況、そう決められたその時の自分、全部が幸運ですね。感謝です。

そんなわけで今日はパクチーむしりながらついつい鼻歌が出て、Kiko(パクチー大嫌い)に「楽しそうだね」と嫌味を言われながらもやっぱり幸せだと思ったというお話でした。