やっぱり食べるものを育てるのは大事なことだ

お久しぶりの更新です。

もうブログ辞めたんでしょと思ったそこの人!辞めてませんから。

仕事がらみで実家に来て、3連休を久しぶりに実家で過ごしています。

今日は以前から私の仕事だった年中行事、ブルーベリージャム作りをしました。

今は実家の庭先に植わっているブルーベリーの木2本は、元々わたしが都会にいたころにホームセンターで買って、プランターで育てていたのでした。幼稚園児くらいまで育ったのを実家引っ越しと共に連れて帰り、早15年…。立派な大人になって沢山実をつけてくれています。

ブルーベリージャム、せっかくだから地元のおいしい材料を使おうということで、甘味料にはちみつを使います。これは実家の元みかん畑(今は耕作放棄地になってしまっています)にミツバチの巣箱を置かせて、と頼まれたご近所の方からお礼にもらったみかん蜂蜜。

あと材料にレモンがいります。近所のスーパーに買いに行きました。(3年くらい前までは庭に1本レモンの木があったんですが、「誰も食べない」と父がさっくり切ってしまって…。思い切りが良くて時々びっくりします。)防カビ材を使った輸入レモン一択でした。うーん、ときめかないなー。何か考えよ、と思って帰宅。

そして思いつきました。庭にはみかんの木も1本あることに。夏の今、みかんは当然まだ熟していないので青みかんです。青みかん果汁なら、酸味もあってレモン代わりになるんじゃない?ビンゴでした~!青いながらもみかんはみかん、レモンよりまろやかな酸味とかすかな甘み、何より良かったのは香り!果皮の爽やかでやさしい、どこか懐かしい香りはずっと嗅いでいたい、心が穏やかになるようなものでした。

毎年のブルーベリージャム作りですが、今年は気持ちが違いました。自分も小さな畑を始めたことで、材料のひとつひとつのありがたさ、嬉しさが前よりずっしり分かるようになりました。

ブルーベリーの世話をし、実を摘んでくれる父。あんなに小さくてひよわだったのに、大きくなってたわわに実をつけてくれる木。(2本中1本は根を虫に食べられてしまって弱っています。ごめんね。)レモンを買わなくても、庭にみかんの木があって青みかんを使わせてもらえる幸せ!世話をされなくなっても、健気に花を咲かせ続け、ミツバチに蜜を提供するミカンの木。蜜を集めてくれたミツバチ。

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ジャム、素材これだけ。

どれも、うち(実家)で生まれてうちで育った材料たち。今回買ってきた材料は何もありません。お金に換算できない何かがあります。何だろう。市場の原理や経済至上主義が取りこぼしてしまった何か大切なことがある気がします。

ジャムを食べながら、それが何か考えようと思います。

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おいしかった。